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ブログ - 20180821のエントリ

現代にも脈打つ精神、在家の禅「勝鬘経の世界」㉝
  前回までで、十大受を一通りお話ししましたが、勝鬘夫人の願行は、元来この十大受に帰するところのものなのです。
 したがい、十大受は勝鬘経の重要な眼目になっているのです。
 ここで、少し余談にわたって十大受のわが国に及ぼした影響を見たいと思います。
 最近、政府、財界も、また一般国民も、福祉、福祉といって福祉政策を重視していますが、日本で最初に福祉施設をつくったのは古代史上最初の女帝である推古天皇(天皇の称号が正式に使用されるのは、後の天武帝とされる)・推古朝の摂政であった聖徳太子(聖徳太子号は歴史的に厳密にいえば平安初期より使われた称号で、飛鳥時代、当時は厩皇子とよばれていた)です。
 それ以前に、福祉についての考え方があったのかどうかは、わかりませんが、少なくとも福祉施設をつくり、福祉事業を実践した最初の人は聖徳太子です。
 太子の福祉事業の根幹になっているのが勝鬘経で、勝鬘夫人の十大受です。
 この意味では、夫人の十大受こそわが国における福祉事業の原点といえます。
 聖徳太子は十大受を体して、四天王寺を造営するに際して中央に敬田院を造られ、その周辺に悲田院、施療院、施薬院を造営されました。
 この周辺の三院は現代いうところの福祉施設ですが、全体のかなめに敬田院を造られたのは、永く正法を摂受するためです。
 そこで太子の福祉政策を全体にながめると、正法を摂受して普く衆生を救済するという、勝鬘夫人の誓いがそのまま現れています。
 またこの太子の精神を受けついで、仏法を本(もと)とする諸種の福祉事業が行われてきました。
 現今、福祉の原点に返れといわれて久しいのですが、現在重視されている福祉政策もこの原点に返って夫人の十大受から出直すべきではないでしょうか?
 というのは、人間らしい生活をするためには物・心両面から福祉政策を進めるべきで、太子は勝鬘経によってこの精神を体得され、四天王寺の造営によって具体的にその模範を示されたのです。
 わが国における社会福祉事業の原点、基盤は古代国家の始まりとともにここにあることをわすれてはいけないと思うのです。



四天王寺回廊


ところが、かつて社会事業と言えば、資本主義経済の発展の過程において、自由競争から脱落したものを救うという、物質本位の考え方がありました。

古代日本にもこういう社会福祉の考え方が入ってきて、ごく最近まで、公害で魚が獲れなくなれば漁業補償によって損害を償い、漁民の生活をたすければすむような安易な考え方がありました。

しかし現代公害問題一つをとりあげても、そういう安易な対策では済まなくなってきています。

都市火災、大震災、津波、大規模風水害など、世界規模の自然災害、地球汚染などを考えてもわかるように、人間優先とか人間の幸福とか、次第に社会福祉が高い次元に押し上げられてきています。

 さらに高い目標が追及され、勝鬘夫人の十大誓願までいかなければ到底人間を救済し、真の福祉国家を作ることは出来ないと思います。

さすれば、勝鬘夫人の獅子吼は過去のものではなく、今日、現代も生き生きと脈を打っていることを忘れてはならないでしょう。

(小野円照著「勝鬘夫人の告白」より)


四天王寺(してんのうじ)は、大阪天王寺区四天王寺にある、聖徳太子建立七大寺の一つとされている。山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は救世観音菩薩(ぐぜかんのんぼさつ)である。推古天皇元年(596年)に造営が開始された。「日本書紀」
周辺の区名、駅名などに使われている「天王寺」は四天王寺の略称である。また、荒陵寺(あらはかでら)・難波大寺(なにわだいじ)・御津寺(みとでら)・堀江寺(ほりえでら)などの別称が伝えられている
天台宗に属していた時期もあったが、元来は特定宗派に偏しない八宗兼学の寺であった。日本仏教の祖とされる「聖徳太子建立の寺」であり、既存の仏教の諸宗派にはこだわらない全仏教的な立場から、1946年に「和宗」の総本山として独立している。 (ウキィぺディアより)


 
 

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「 お 経 に 学 ぶ 」
 

          
平成30年9月5日(土)に開催される女性部主催の
読書会について、ご案内申し上げます。

現在、『勝鬘夫人の告白』小野円照老師著を読み進めております。

「勝鬘経」について
古代インドの王妃である勝鬘夫人が大乗に帰依する誓願を立てられ、これを実践された
様子を自ら告白されたものです。しとやかに説いている中に、不退転の決意が滲み出て
いて、深く味わうほど恐るべきものがあります。   (本文より)

 
前回に引き続き、 p.190 【 37. 二種の辺見 】から読んでいきます。
夫人の説法はいよいよ核心に入り、大乗仏教の悟りの姿が丁寧に示されてまいります。読書会には毎回 葆光庵老師が出席され、禅の真髄に迫るお話しを伺うことができます。
 これまでの復習から入りますので、初めての方でも大丈夫です! 女性に限らず男性の方でもどなたでも 気楽にご参加いただけます。
多くの方のご参加を心よりお待ちしています!!
        午前   8:30         受付
午前  8:45~9:45   読書会
 会  費 :1000円(テキスト代を含む)を申し受けます。
   連絡先 :進藤慧玉(090-5323-5307  email : chieko-s@sj9.so-net.ne.jp
  場  所 :人間禅擇木道場(TEL:03-3823-7647) 日暮里駅南口3分



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