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ブログ - 絆をもって道心となす、緝熙庵老禅子遺稿集「あけぼの」より4/13 ③

絆をもって道心となす、緝熙庵老禅子遺稿集「あけぼの」より4/13 ③

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
人間禅東海岐阜・三重 2019/8/6 6:25

岡山少林寺のあけぼの椿をたずねて

 

     絆をもって道心となす、緝熙庵老禅子遺稿集「あけぼの」より4/13 ③            房総 内田慧純

平成8928日、第2回関西地区婦人の集会の折、準備のお手伝いにと早目に岡山にでかけたところ、地区の禅子がすでにかけつけてくれて、蓮華庵禅子は電話口のむこうから、すべて完了しているから、ゆっくり道場にお出で下さいとのお返事。2時間ほどあるので、それではと、国富少林寺のあけぼの椿をたずねることにした。
 いつか折があれば、ぜひあけぼの椿の原木には逢いたいと思っていた。妙珠さんと2人、山門に入ると、来客の見送りに出てこられた住職夫人にお逢いし、すぐ中庭に案内して頂いた。
 『あけぼの』第2号に寄せられた大重晶円様のあけぼの記によれば、樹齢300年をこえ、高さ凡そ8米とあったので、がっしりとした大木を想像していたのだが、古幹がすっくと勢いよく立ち上がっていた。これが、かつて耕雲庵老大師御夫妻が愛されたあけぼの椿かと、ひとしお感慨ふかく眺めいった。花はみるべくもなかったが、年年歳際時節をたがえず花をつけてきたという。凛としたあけぼの椿にふれて、今までの念願がかないうれしかった。近来、やゝ衰えがみられるとか、築山燈篭前に二世が植えられていた。老大師は苗を市川の庵の庭に移されたが、あけぼの椿は、染色体が3倍体のため、ほとんど結実しないので、挿木によって殖やすのである。
 あけぼの椿は、冬に入るや、ふくよかな淡紅色の蕾をもち、開き始めにみせる抱え咲きの花容、そしてしっかりとしまった筒しべの見事さは、まさに炉の季節の名花である。老大師は、この美しさを、〚曙椿(あけぼの)の芯盛り上がる淑気かな〛とうたわれた。
 突然の来訪なのに、住職夫人は、約20年にわたって、中国史部摂心会に貸して下さった隠寮や坐禅堂にも案内してくださった。簡素な書院作りで、今は絶えて人気のないような佇まいであったが、戦後のきびしい状況の中で、中国支部の歴史が、こゝで刻まれたのかと何とも粛然とした思いがした。隠寮の目の前に立つあけぼの椿を老大師は朝夕眺められたのであろうか。夫人は、手ずからお茶を点てて、当時の思い出話をして下さった。幸い、お別れの際に、山の作務から戻られた住職和尚にもお礼を申し上げられた。
 
 

 
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