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ブログ - 肝心なことは実践、坐禅の効用⑰

肝心なことは実践、坐禅の効用⑰

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
人間禅東海岐阜・三重 2018/10/27 17:15
肝心なことは実践、坐禅の効用⑰
 
 人間禅に入門すると師家から公案を授けられます。
 最初に授けられる公案は、「一、本来の面目 父母未生以前における本来の面目如何?」です。
この公案を透過すると人間禅では地大級(ちだいきゅう)から水大級(すいだいきゅう)に進級したとして、道号が授けられるのですが、この初則の公案を透過するためには、一瞬でもよいから頭頂葉をサイレントにし、前頭葉を活性にする必要があります。

これは三昧に入ることによる、相対の頭頂葉の思考から絶対の前頭葉の感得への移行です。

これにより本来の面目(本来の自分)と一体になり、絶対の自己(無相の自己)を悟ることができるのです。しかしこの初則の透過は、未だ人間形成の最初の一段を踏み上がっただけで、我ままな自己・我(が)が空じられてはいません。

仏教における、そして禅における人間形成はちっぽけな自我を空じることであり、これが人間形成に至る最大の難課題です。

この自我・吾我(ごが)・エゴを空ずるには、悟後(ごご)の修行(注、1)に励み、数息観を深め、三昧を身につけ、前頭葉が常に活性に保持されるようにならなければできないことです。ここら辺の境涯は、深くそして素晴らしい人間形成のレベルではありますが、一番骨の折れる修行時代でもあります。

ここでいかに坐禅三昧に打ち込んで、吾我を空ずるまで三昧を深められるかどうかです。人知れず研鑽を積んだ人のみが、人間形成として大成するということになります。こういう臨済禅の深いところはいきなり経験できませんが、坐禅を始めて間もない人でも理屈抜きに、坐禅の姿勢での数息観を20分以上やると、特定の腹立ちやイライラが自然に低下し、30分以上になるとそんなに腹を立てることでもないと自然に思えてきたりして、焦燥感やイライラが低減します。

 坐禅による数息観の実践は、初心の人でも三十年以上修行している人にも、「我がまま・自己中心を消滅させる」ために必要であります。

これは老若男女、修行の長短にかかわらず同じように効果があります。

肝心なことは実践です。
 

注1 公案(こうあん)

臨済宗で古来より行われる師家が問いを出して、それに修行者が答えるという修行の方法において、問いを公案という。禅における問題。

注2 吾我(ごが) われ、自我(禅では自己の我見に執着すること)

注3 地大級(ちだいきゅう)から水大級(すいだいきゅう)

 人間禅では修行の段階を七段階にわけている。それらは、地大級、水大級、火(か)大級、風(ふう)大級、空(くう)大級、識(しき)大級、師家分上(しけぶんじょう)。地大級は入会したすぐの段階。水大級は見性入理を果たした段階。火大級、風大級は見性悟道。空大級は見性了了の段階、師家分上は師家になることが可能な段階。

注4 悟後(ごご)の修行

 悟った後の修行。見性入理を果たした後、その悟りを身につけるための修行でたいへん重要であるとされている。

(丸川雄浄著「坐禅の効用」より)



楞伽窟釈宗演禅師書「水月の道場に坐し空華の万行を修す」(人間禅茨城坐禅道場・潮来日本文化研修センター所蔵)

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