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ブログ - ガンダーラ美術、三蔵法師と歩むシルクロード⑧

ガンダーラ美術、三蔵法師と歩むシルクロード⑧

カテゴリ : 
ブログ
執筆 : 
人間禅東海岐阜・三重 2018/5/30 11:09


インドの西北、インダス川上流域に位置するガンダーラ地方は、クシャーナ朝時代に仏教美術が花開いた。ヘレニズムの影響を受けてここから仏像が出現したとされている。

 ガンダーラ地方はインドの西北、インダス川の上流域のパンジャブ地方に属する。

現在は大部分がパキスタンの領土となっている。

西にカイバル峠を経てアフガニスタンに通じ、東にはインドの中心部デリー、さらにガンジス川流域に通じる。

南にはパンジャーブの肥沃な平原が広がり、さらに南下すればシンドの地となる。

ガンダーラ地方は古来東西交通の要衝として重要な地域で、さまざまな民族が興亡し、多くの文化の影響を受ける地域であった。

アケメネス朝ペルシアの一州ともなったが、前4世紀にアレクサンドロス大王がペルシア帝国を滅ぼし、さらにこの地に侵入し、ギリシア文化(ヘレニズム)が伝えられることになった。紀元後1世紀にこの地のプルシャプラを都としてクシャーナ朝が成立し、カシニカ王が篤く仏教を保護したので、この地にヘレニズムと仏教が融合したガンダーラ美術が成立することとなった。 


ガンダーラ仏
ガンダーラ仏
東京博物館蔵。 ラ美術

 1世紀頃から3世紀頃にかけて、クシャーナ朝時代、インドの西北、ガンダーラ地方とタキシラで仏教美術が栄えた。

本来仏教は偶像崇拝ではないので、ブッダを彫像で表すことはなかったが、クシャーナ朝はイラン系の民族が造った王朝で、バクトリアから起こった国であったのヘレニズムの影響を受け、ギリシア彫刻を模して仏像造るようになった。

ガンダーラ仏はギリシア彫刻の影響を受けているが、4世紀のグプタ朝時代になると次第にヘレニズムの影響を脱して、インド独自の様式であるグプタ様式が成立する。ダーラ様式の 写真の菩薩像は2世紀のガンダーラで作られたもので、風貌、髪型にギリシア的なものが強く残り、衣文もギリシア彫刻のように動的である。<実教出版教科書『世界史B』p.59 像彫刻の起源に関する異説

仏像彫刻はガンダーラにおいて、ヘレニズム(ギリシア彫刻)の影響を受けて始まったという説は現在も有力であるが、一方で、仏像彫刻の発生をクシャーナ朝とローマ帝国の交易を背景としたローマ美術の影響であるとする説も有力であり、現在も論争が続いている。

仏像彫刻の発祥の地はガンダーラではなく、インド独自にマトゥーラで生まれたとする有力な説もある。<高田修『仏像の誕生』岩波新書 1987 考 ヘ

 

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